スタークルーズ直航解禁で基隆廈門を申請 2009年沖縄は?

2009年01月21日


 昨年2008年12月中旬より台湾-中国間は、海運においても直航(直接往来)が実現。スタークルーズ社は、台湾の交通部(国土交通省に相当)に基隆-廈門(アモイ)間のクルーズ船運航許可申請を提出した。

 しかし、行政院交通部及び大陸委員會は、スタークルーズの両岸(台湾・中国)間運航許可には慎重な態度をとっており、スタークルーズ社は「直航が許可されなければ、台湾市場からは撤退する」との揺さぶりをかけている。

 船舶の直航開放に向けて締結された「海峽兩岸海運協議(協定)」(2008年11月4日「第二次江陳會談」)では、台湾-中国間の海運についてはカボタージュ規制に類する制限を設けており、直航が認められるのは、①両岸いずれかの船籍船舶、②両岸の海運業者による香港籍船舶、③両岸いずれかの海運業者所有の便宜置籍船――のみとなっている。

 交通部は、国際クルーズ船の両岸間運航は観光振興にも貢献するとして開放のスタンスをとっているが、第三国籍であり基隆-廈門間の反復的運航を希望するスタークルーズは適用外となる可能性もある。
首件郵輪直航申請 麗星擬航基隆廈門(2009年1月15日 中央通訊社)


 いずれにしても、クルーズ船の両岸運航が認められれば、スタークルーズ社は本年2009年春季以降の台湾発クルーズの重心を基隆-廈門クルーズに置くことが予想され、また「直航が許可されず台湾から撤退する」場合は、沖縄クルーズへの配船はなくなる虞がある。


 ■直航不成 麗星郵輪傳撤離台灣
  (2009年1月19日 自由時報)
 ■麗星郵輪直航 交部:不違兩岸協議下促成
  (2009年1月19日 中央通訊社)
 ■兩岸觀光旅遊航線 麗星郵輪爭取一次申請多航班
  (2009年1月19日 工商時報)
 ■首件郵輪直航申請不順 麗星可能退出台灣
  (2009年1月18日 中央通訊社)
 ■首件郵輪直航申請 麗星擬航基隆廈門
  (2009年1月15日 中央通訊社)
 ■麗星郵輪闢兩岸航線 交通部支持
  (2008年12月24日 工商時報)

 ■海峽兩岸海運協議(「第二次江陳會談」)
  (2008年11月4日 行政院大陸委員會)




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