ジンベエザメ もう食べられない

2007年07月04日


 台湾でこれまで、海産物店でも売られていたジンベエザメが、6月27日にて全面的に販売禁止となった。

 台湾では、ジンベエザメは“豆腐鯊”“星斑鯊”等と呼ばれ、白く淡白な切り身が海産物レストランでも普通に並べられていた。
 しかし、政府農業委員会(日本の農林水産省に相当)は、近年のジンベエザメの個体数減少に対し2002年より年間の捕獲数制限を始め、当初の80匹から一昨年は65匹、昨年は60匹と捕獲可能数を減らしていた。

 本年2007年の漁獲量規制については、農業委員会は30匹としていたが、この30匹は3月27日には捕獲を終えてしまい、最終捕獲日より3ヶ月を経過した6月27日からはジンベエザメ(切り身)の販売及び所持も禁止となった。違反者には、漁業法により3年以下の懲役またはNT$15万元(≒55万円)以下の罰金という刑事罰が科せられる。

 また、5月24日には農業委員会漁業署は、来年からの全面的な捕獲禁止(研究目的などを除く)を発表しており、今後ジンベエザメは食べられることはなくなる模様。

 ■豆腐鯊今起不准賣 海産店昨銷存貨
  (2007年6月27日 TVBS)
 ■吃豆腐鯊 可能要坐牢
  (2007年6月27日 聯合晩報)
 ■豆腐鯊喊禁 漁民:可能轉地下交易
  (2007年6月27日 聯合晩報)

 ■96年 3月份農委會重要措施
  (2007年4月4日 行政院農業委員會)
 ■97年起將全面禁止捕撈鯨鯊,意外捕撈鯨鯊供科學研究
  (2007年5月24日 行政院農業委員會漁業署)


 過去には、漁港で買ってきたジンベエザメを個人で飼育している例が報道されていたこともあった。飼い主は、ジンベエザメを自宅の伊勢海老の生簀に放ち、一緒に泳いだりしているとのこと。
 ■架恐怖! 迷路豆腐鯊當寵物養 (2005年9月6日 TVBS)




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7mのジンベエザメ 漁民に遺棄か【台湾と沖縄-地域交流と経済】at 2007年07月09日 09:20
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